Particle Typography Effect Generator イージーモードの説明書

YUYULAB 50-0186 / Ver1.00 / 2026-10-28

文字を Particle System の粒子で描くエフェクトを、Unity のエディタ上で作るツールです。この説明書はイージーモード(初心者向け)の使い方だけを書いています。イージーはよく使う項目だけを出し、隠れている項目は既定値で生成します。すべての項目は全機能の説明書(アドバンスド)を見てください。

1. 導入#

項目内容
Unity2022.3 系(Built-in Render Pipeline で確認)
必要なパッケージなし(Unity 標準の Particle System だけ)
VRChatアバター・ワールドのどちらでも使えます。生成物は普通の Particle System です
同梱フォントNoto Sans JP(ゴシック)/ Noto Serif JP(明朝)。SIL Open Font License 1.1
  1. unitypackage を取り込みます。Assets/yuyulab/50/50-0186_UnityEditor/ に展開されます。
  2. メニュー YUYULAB → 50-0186 Particle Typography Effect Generator で入力ウィンドウが開きます。
  3. ヘッダー(一番上の帯)の「イージー」が押されていることを確かめます。「アドバンスド」になっていたら「イージー」を押します。
  4. 初回は字形の画像(キャッシュ)をフォントから作るので、最初の生成は少し待ちます。使った字から順に作られ、2 回目からは速くなります。
開いた直後の入力ウィンドウ。ヘッダーの「イージー」が押されている状態1
開いた直後の入力ウィンドウ。ヘッダーの「イージー」が押されている状態1イージー / アドバンスド

2. 最初の 1 つを作る#

  1. テキスト欄に文章を入れます(例: ようこそ)。改行はそのまま複数行になります。
  2. イージングの枠(見本が動いている枠)で、「組み合わせ」の中から好きな見本をクリックします。選ばなければ粒子は文字の形のまま止まっています。
  3. プレビューの枠で動きを確かめます。左ドラッグで回せます。
「ようこそ」と入れて、イージングの見本を 1 つ選んだところ1234
「ようこそ」と入れて、イージングの見本を 1 つ選んだところ1テキスト欄2イージング(見本をクリック)3プレビュー4生成 / プレハブとして生成
  1. 「生成」を押すと Scene に作られます。Hierarchy に文章の名前の Object ができ、Scene ビューで選ぶと再生されます。
生成した後の Hierarchy。文章の名前の親の下に、文字ごとの Particle System が並ぶ
生成した後の Hierarchy。文章の名前の親の下に、文字ごとの Particle System が並ぶ
  1. Prefab にしたい時は「プレハブとして生成」を押します。Assets/yuyulab/50/50-0186_UnityEditor/Export/ に <文章>.prefab が保存され、Scene にも置かれます。
  2. 結果は Console に [50-0186] 作成: … と出ます。クリックすると生成物を選択します。

同じ文章で「プレハブとして生成」を繰り返すと <文章> 1.prefab、<文章> 2.prefab … と別名で保存されます。「生成」で Scene に作った物は同じ名前で増えます(字の Mesh のフォルダだけ <文章>_Mesh 1 と別名になります)。生成物は Undo(Ctrl + Z)で取り消せます。

3. 画面の見方#

入力ウィンドウは「入力欄の列」と「枠(プレビュー・イージング)」でできています。

ヘッダー・テキスト欄・プロパティ・プレビューの枠・イージングの枠・フッター123456
1ヘッダー2テキスト欄3プロパティ4プレビューの枠5イージングの枠6フッター

↺: 各行の右端と各見出しの右端に出る「↺」で、その項目・その分類を初期値に戻せます。既定と違う時だけ出ます。

フロート / ドッキング: フロートは常に手前に浮くウィンドウ、ドッキングは他のタブと結合できる普通のウィンドウです。

4. 項目#

4-1. テキスト#

項目内容
テキスト欄生成する文章。空白は字幅ぶん空き、改行で次の行になります
簡易プレビュー入力した文字を、フォント・字間・行の揃えで並べて見せます。ボタンで出し入れできます(既定 ON)
easy_04_1_text

フォントに無い字が含まれていると、赤い注意が出て生成できません。その字を消してください(絵文字や特殊な記号など)。

4-2. 文字の形#

項目既定内容
書体ゴシックゴシック = Noto Sans JP、明朝 = Noto Serif JP。明朝は細い横画が消えないよう自動で補正します
文字の大きさ (m)0.35全角 1 文字の大きさ。右の S / M / L は 0.05 / 0.2 / 1
奥行き (m)0.041文字の厚み。0 で平面
中心位置(横)中央文字の原点。イージングの回転・放射はこの点が中心
中心位置(縦)基準線基準線 = 文字が乗る線 / 中央 / 下端 / 上端
点の間隔3小さいほど点(粒子)が増えて細かくなります。2 = 細かい、4 = 軽い
easy_04_2_glyph

4-3. 組み方#

項目既定内容
字間0字送りに足す量(文字の大きさに対する割合、-1〜1)
行送り1.2行の間隔(文字の大きさに対する割合)
行の揃え中央左 / 中央 / 右 / 均等
並べる向き横 (X)横 = 左から右へ。奥 (Z) = 手前から奥へ(斜めや横から見せる時に)
曲がり (°)0円弧に並べます。いちばん広い行が何度の弧になるか(-360〜360)。+ = 上に凸のアーチ、- = 下に凸、360 = 一周。文字は弧に沿って回ります。2 行以上で上に凸にすると下の行は内側の小さい円に並びます。行送りが大きくて内側の行が入らない時は円が広がり、角度は指定より狭くなります(一周させたいなら行送りを詰める)
曲がりの向き垂直垂直 = 上下に曲がるアーチ / 水平 = 奥へ曲がり、見る人を囲む円筒(+ で囲む、- で奥へ)
円の形の倍率横 1・縦 1円弧の円を楕円にします。横・縦(水平の時は横・奥)の倍率
まとめ方文字ごと1 つの Particle System にする単位。文字ごと / 行ごと / すべて結合。行ごと・すべて結合では中心位置・表示順・イージングがその単位で決まります

曲がりの向き・円の形の倍率は、曲がりが 0 でない時だけ触れます(0 の間は灰色)。並べる向きが「奥 (Z)」の時は円弧の 3 項目は使えません。

easy_04_3_layout

4-4. 粒子の動き#

項目既定内容
表示順左 → 右粒子が出ていく向き。3 × 3 の矢印で上下左右・斜め、右の 3 段で奥行き(奥へ / なし / 手前へ)を組み合わせます
一度にOFFON で全部の粒子を一度に出します(向きは使いません)
文字ごとの遅れ (s)0.052 文字目以降が出始めるまでの遅れ。行ごとの時は「行ごとの遅れ」になり、すべて結合の時は使いません(灰色)
ループ1 回1 回 = 出し切ったら止まる / 繰り返す = 消えたらまた最初から
新しい粒子を上書きしないOFF「繰り返す」の時だけ出るボタン。ON = 前の周の粒子が消えるまで次の周の粒子を出しません(粒子の数を抑えられますが、継ぎ目にすき間ができることがあります)
再生速度 (×)1再生の速さの倍率。2 で 2 倍速、0.5 で半分

始まり・表示中・終わりの動きはイージングの枠で選びます(5 章)。

easy_04_4_motion

4-5. 粒子#

項目既定内容
テクスチャT01粒子 1 つの見た目。同梱の 18 種(T01〜T18)から選びます
粒子サイズ小極小 / 小 / 中 / 大(文字の大きさに比例して拡縮)
色単色単色 / ランダムカラー(グラデーションの中から粒子ごとに 1 色)/ グラデーション(表示時間の中で色が変わる)
暗く / 明るく—今の色の明るさを 5 % ずつ下げる / 上げる
発生時間 (s)11 文字(1 行・全体)の粒子を出し切る時間
表示時間 (s)3粒子 1 つが消えるまでの秒数。イージングはこの中に 始まり → 表示中 → 終わり の順で入ります
粒子の向きそろえるランダム = 粒子ごとにばらばらの向き(星などのテクスチャで分かります)
粒子の回転 (°/s)0粒子が回る速さ。マイナスで逆回り
easy_04_5_particle

イージングの枠で「詳細で選ぶ」を ON にし、見本を選んでいる時は、表示時間の下に次の項目も出ます。

項目既定内容
時間の決め方s始まり・終わりの時間を秒で決めるか、表示時間に対する割合(%)で決めるか
始まりの時間 / 終わりの時間見本の秒数動かすまでは見本の時間です。右端の ↺ で戻ります。% の時は「始まりの割合 (%)」「終わりの割合 (%)」になります。スライダーは合計が表示時間を超えない所で止まります

下に「始まり X s / 表示中 Y s / 終わり Z s」の割り振りが帯で出ます。見本の時間のままで表示時間が短すぎる時は、帯の文が赤く「寿命が足りません」と出ます(生成では比率を保って縮めます)。

「詳細で選ぶ」を ON にして見本を選んでいる時の粒子の分類
「詳細で選ぶ」を ON にして見本を選んでいる時の粒子の分類

色のグラデーション欄をクリックすると、Unity のグラデーション選択が開き、このツールのプリセット(57 種。Rainbow / Warm / Cool / Nature / Sky / Fantasy / Jewel / Pastel / Tint)が格子で出ます。

5. イージングの選び方#

イージングは「始まり(粒子が文字になるまで)」「表示中(文字になっている間)」「終わり(消えるまで)」の 3 つの動きです。イージーでは「組み合わせ」(始まりと終わりを一度に決める)から選びます。

組み合わせの分類始まりの動き
中心から文字の中心から広がって集まる
散って集まるばらばらの場所から集まる
飛んでくる決まった向きから飛んでくる
回って集まる回りながら集まる
現れるその場でふわっと現れる
埋まる文字をなぞるように埋まる

分類は始まりの動きで分かれています。終わり(消え方)は見本ごとに違うので、同じ分類の中から消え方の好きな見本を選んでください。

イージングの枠。下の帯で分類を切り替え、動いている見本をクリックして選ぶ
イージングの枠。下の帯で分類を切り替え、動いている見本をクリックして選ぶ
「詳細で選ぶ」を ON にした時のイージングの枠
「詳細で選ぶ」を ON にした時のイージングの枠
枠のボタン内容
見本の文字見本に使う文字(既定「Aあ」。変えた時は右の ↺ で戻ります)
軽量表示見本の点を減らして軽くします。見え方はほぼ同じです
最初から見本を頭から再生します
角度正面 / 斜め / 横 / 上から / 下から。右上のギズモをドラッグしても回せます(「角度: 自由」になり、ギズモの左上の ↺ で斜めに戻ります)

6. プレビュー#

今の設定で粒子を実際に並べて動かします(保存はしません)。

2 行の文章を曲がり 90° で並べた時のプレビュー。左上が粒子数の見積り
2 行の文章を曲がり 90° で並べた時のプレビュー。左上が粒子数の見積り
操作内容
左ドラッグ回転
右ドラッグ見回す
中ドラッグ / Shift + 左ドラッグ平行移動
ホイール / Alt + 右ドラッグズーム
F視点リセット
ボタン既定内容
軽量表示ONプレビューだけ点を減らして軽くします。生成物は変わりません
グリッドON大きさの目安(m)のマス目
向きON粒子が出ていく向きの黄色の矢印
円弧ON曲がりが 0 でない時だけ出ます。文字が乗る弧の線
視点固定OFFON で文字を変えても視点を動かしません
再生 / 一時停止 / 最初から / ループ—下の時間スライダーでシークできます。ループは最後の形で少し待ってから頭に戻ります。4-4 のループが「繰り返す」の時は待たずに流し続けます

設定を変えるとプレビューは少し待ってから作り直されます。ウィンドウを操作していない時はプレビューを止めます(Settings → UI で変えられます)。

7. 生成したもの#

「ようこそ」を生成した時の Hierarchy
「ようこそ」を生成した時の Hierarchy

保存先・名前の付け方・連番・一括生成・Scene への置き方を変えたい時はアドバンスドです(9 章)。

8. 設定の保存#

ヘッダーの ⋮ で開く Settings ウィンドウ(UI のタブ)
ヘッダーの ⋮ で開く Settings ウィンドウ(UI のタブ)

9. 困ったとき#

表示原因と対処
フォントに無い文字があるので生成できませんその字を消します(アドバンスドでは別のフォントも選べます)
生成のボタンが押せないテキスト欄に文章(空白以外の字)を入れます
円弧: 内側の行が潰れないよう円を広げました2 行以上を上に凸で大きく曲げた時に出ます。行送りを小さくすると指定の角度に近づきます
プレビューが止まっている既定では、ウィンドウを操作していない時は粒子を止めます。Settings → UI → 再生 で変えられます
生成が遅い初回はフォントから字形を作ります。Settings → キャッシュ で先にまとめて作れます。粒子が多い時は点の間隔を大きくします
粒子が多すぎる(60,000 超)点の間隔を大きくする、文字を減らす、奥行きを小さくする
別のソフトから戻った直後、フロートの窓の動きが重いUnity の癖です。このツールの窓は自動で避けます(Settings → UI → フロートの窓 → 重くなるのを防ぐ。既定 ON)。ほかのフロートの窓で起きた時は Unity の本体の窓を一度クリックしてください
フォントに無い字(絵文字)を入れた時の注意1
フォントに無い字(絵文字)を入れた時の注意1赤い注意

10. アドバンスドでできること#

ヘッダーの「アドバンスド」を押すと、すべての項目が出ます。項目名は Particle System の英語名(Duration / Start Lifetime など)になります。イージーで決めた値はそのまま引き継がれます。

アドバンスドに切り替えた入力ウィンドウ1
アドバンスドに切り替えた入力ウィンドウ1イージー / アドバンスド
分類できること
文字の形・組み方任意のフォント、細い線の処理、弧を通す位置・文字の向き・親の原点
オフセット親の原点・回転、文字ごとの位置・回転・大きさ(同じ値 + 1 文字ごとの増分、ランダム)
ベース自分の Particle System を元にして、このツールの項目で上書き
Main / Emission・ShapeDuration、Looping、Start Size のランダム、Start Color の方式、Random Seed、発生の向きを角度やギズモで、Shape の細かい値
イージング始まり / 表示中 / 終わりを別々に、時間を秒や % で
Color over Lifetime ほか寿命で色を変える、粒子の回転、テクスチャシート、自分の Material
出力名前・連番・子の名前、保存先、Mesh の共通化、一括生成(改行 / 区切り / CSV)、Scene への置き方、親 Object を作らない、設定を子に残す
Animation開いている Animation クリップに表示 ON / OFF のキーを打つ
ウィンドウテキスト欄・プロパティ・プレビュー・イージングを別ウィンドウに分離

詳しくは全機能の説明書を見てください。